第12回 新潟

JBOSの旅 in 佐渡 “歴史・ロマンと花の島、佐渡へ”

主催

社会福祉法人 新潟県視覚障害者福祉協会

期日

2010年6月12日(土曜日)から13日(日曜日)1泊2日

集合

11時、新潟港佐渡汽船ターミナル

解散

15時30分、新潟港佐渡汽船ターミナル

行き先

12日/佐渡両津港、外海府景勝地。
13日/佐渡金山、佐渡歴史伝説館、妙宣寺、トキの森公園。

宿泊先

佐渡鹿伏温泉湯元 相川やまきホテル 佐渡市相川鹿伏温泉

参加費

34000円

参加者数

視覚障害者10名、ボランティア14名、関係者6名、計30名 。

報告

 下見では梅雨の季節に実施することが不安になるくらいの豪雨でしたが、当日は祈りが通じたのか、これ以上ない晴天に恵まれました。

 参加者は新潟港に集合。関東から初めて参加されたかたは、まず集合場所までこられたことですでに一人旅の自信が付いたようでした。青い海に浮かぶ佐渡ヶ島へは、高速のジェットホイルに乗船して1時間で到着。佐渡ヶ島港には佐渡おけさが流れていて佐渡の旅への期待が高まりました。港にある施設で海の幸が満載の昼食を味わったあと、観光バスで島内観光に出発しました。海岸添いの道路を進み、新潟市の花でもあり、根が漢方薬となるトビシマカンゾウ(甘草)の群生地「大野亀」に到着しました。ちょうど満開の黄色い花の丘の散策を楽しみました。厳しい冬の荒波に削られた断崖で有名な尖閣湾(せんがくわん)では、大自然の芸術に触れ一日目が終了。

 宿に着き、まず夕日を浴びながら入浴。そして夕食は自慢のお料理とお酒を味わい、地元の芸能、鬼太鼓(おんでこ)を鑑賞し、特別に太鼓を叩かせていただき感動しました。

 翌日は、佐渡金山へ向かいました。展示から金山の過酷な歴史が伝わってきました。そしていよいよ天然記念物朱鷺の森へ。現地の人も滅多に見られないというだけあって、空に舞う姿を見ることはできませんでしたが、遠くからゲイジの中の朱鷺を観察しました。帰りの船はカーフエリーで船中で昼食を摂りながらゆっくり歓談をし、予定通りに新潟港着。

 今回の旅を実行するにあたり、佐渡ヶ島には手引きボランティア活動がないということで、佐渡市社会福祉協議会に協力を得て、ガイドボランティアの研修を2回行いました。30人のかたが受講され、旅の当日がボランティアデビューとなりました。参加者と旅を通じてふれあったことで、これからも佐渡ヶ島に観光にこられたかたをサポートしたいとおっしゃったことが、印象的でした。

旅の様子を写真で紹介

写真をクリックすると大きく表示します。

トビシマカンゾウの群生地「大野亀」をバックに集合写真を撮りました。

青い空と海が目前に広がる大野亀には散策路があって、甘草の花の匂いを嗅いだり、触ったりして楽しみました。

尖閣湾は姫津から北狄までの約4キロメートルの海岸に見られる、いつつの小湾の総称です。高さ約30メートルの絶壁で、世界一の峡尖美として名高いノルウェーのハルダンゲル峡尖に勝るとも劣らないことから、その名を直訳して名付けらたそうです。

鬼太鼓(おんでこ)保存会のかたたちが勇壮な太鼓と舞踊を披露してくださいました。太鼓を叩く体験もできました。

旅を主催した新潟県視覚障害者福祉協会の松永理事長と鬼さんのツーショット

金山の展示会場から外に出てきたところ。厳しい生活を強いられて金を掘っていた先人の歴史を学びました。

阿仏房妙宣寺(あぶつぼうみょうせんじ)は県内唯一の五重塔で国の重要文化財です。日光東照宮の五重塔を模した木造・純和風の塔で高さは24.11メートルあります。

遠くのゲージでチラッと見えた天然記念物に指定されている朱鷺です。

帰りのフェリーからうっすら佐渡ヶ島が見えました。